コマンドが増えると重くなっていくのを改善する

[sigprogramming]

内容

コマンドはstate.redoCommandsとstate.undoCommandsで保持していますが、
コマンドが増えるとstateが大きくなり、stateが大きくなるとproduceWithPatchesで時間がかかるようになって、UIが重く（編集時に一瞬固まるように）なります。
これを改善したいです。

コマンドの数とproduceWithPatchesにかかる時間の関係は以下の通りです。
（COMMAND_UPDATE_NOTESの方はノートが600個ある状態で計測しています）

• COMMAND_ADD_NOTES

• COMMAND_UPDATE_NOTES

Pros 良くなる点

• UIが軽くなる（編集時に固まらなくなる）

Cons 悪くなる点

• undoの範囲を制限すると、時間がたってミスに気づいた場合にundoできなくなる

実現方法

• undoの範囲を制限する
• storeの外でコマンドを保持するようにする
• stateの一部をproduceWithPatchesに渡すようにする

その他

[Hiroshiba]

issue作成ありがとうございます！！

60fpsの１フレームである16msを目指したい、あるいはせめて100ms未満を目指したいですね･･･。

produceWithPatchesが重く、かつコマンドが増えるたびに重くなるのであれば、state.undoCommands自体に値が溜まっていくのが主な原因かも･･･？
もしそうだとしたら、createCommandMutationのあたりでstateからundoCommandsを省いて軽くなるかで検証できるかも･･･？

export const createCommandMutation =
  <S extends State, M extends MutationsBase, K extends keyof M>(
    payloadRecipe: PayloadRecipe<S, M[K]>,
    editor: EditorType,
  ): Mutation<S, M, K> =>
  (state: S, payload: M[K]): void => {
    const { undoCommands, ...noCommandState } = state; // add this ilne
    const command = recordPatches(payloadRecipe)(noCommandState as S, payload); // add this ilne
    applyPatchesImpl(state, command.redoPatches);
    state.undoCommands[editor].push(command);
    state.redoCommands[editor].splice(0);
  };

[Hiroshiba]

あ、issue内容とあまり関係ないのですが、測定はどうやってされましたか？ 👀
さくっとやる方法があればぜひ知りたいな〜と･･･！！

[sigprogramming]

測定のコードです！
sigprogramming@913a2e7
（productionモードで起動して、ノートを追加→全選択→ノートを移動の順で行いました）

produceWithPatchesが重く、かつコマンドが増えるたびに重くなるのであれば、state.undoCommands自体に値が溜まっていくのが主な原因かも･･･？
もしそうだとしたら、createCommandMutationのあたりでstateからundoCommandsを省いて軽くなるかで検証できるかも･･･？

state.undoCommands[editor].push(command);をコメントアウトすると1～3msになり、軽くなりました。

[Hiroshiba]

なるほどです！！　十中八九コマンドのステートが重くなっていくからな気がしますね！！