酵母のコロニーとカビと疑われるものの両方が確認された場合、あるいはコロニーが生育して広がりすぎた場合にこの操作を行う。
- コロニーの生育した平板培地
- 培養液の入った15mLコニカルチューブ
- ピペット(P1000)、チップ(P1000)
- 滅菌済みの爪楊枝
- ピンセット
- 消毒用アルコール
- ゴム手袋
- マーカーペン
- ごみ袋
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ゴム手袋をつけ、手をアルコール消毒する。クリーンベンチ内を、アルコールで拭く。クリーンベンチ内に入れるものを、アルコール消毒する。
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チューブ立てに、15mLコニカルチューブを設置し、培地を2mLずつ分注し、蓋をゆるめておく。
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平板培地の中から釣菌するコロニーを決める。
※選び方は、他のコロニーとくっついていなくて、独立しているもの。カビのような生え方をしているものからできるだけ遠くにあるもの。小さすぎず、大きすぎないもの。 -
消毒用アルコールで先をよく拭いたピンセットで、滅菌済みの爪楊枝をつかみ、平板培地のコロニーをすくうように拾う。爪楊枝ごと、コニカルチューブの中に入れて蓋をしめる。このとき、平板培地のシャーレの蓋は、ひっくり返して置かない。
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コニカルチューブに番号などの情報をマーカーペンで記入する。
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インキュベータの温度設定を30℃にして、コニカルチューブを入れて培養する。培養の様子をこまめに確認して、静置下で炭酸ガスが発生していたり、培養開始時に比べて濁っていたりした場合は、平板培地へ移す。