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22/04/24, Sun

今日は、あまり時間割にこだわらずに思いつくままに「あ、これやろう」と思ったものをやっていて、古いテカナリエレポートを読み返して、でてくる中国(や台湾、韓国)の半導体メーカをリストにするのを続けていた。250社を超えて、いまでもぽろぽろと新しい会社が出てくる。最先端のスマホなどのチップをつくっているところはともかく、汎用のオペアンプや電源ICなど、十分にコモディティ化しているチップを作っている会社が、これだけたくさんあるのは、どういう生存戦略なんだろう。特に電源まわりは微妙なカスタム仕様がけっこうあるから、きめ細かいカスタム設計で生き延びているのだろうか。それでも設計の種類を増やすのはマスクとテストを増やすので、あまりやりたくないはず。それに単価もかなり安いもののはずだけど、それだけ使われる製品が多いから、大きすぎるパイを分け合って競争しながら生きている、ということなんだろうか。設計技術者はどうやって供給されるのだろう。興味は尽きない。

Google/SkywaterのOpenMPWシャトルの6回目(MPW6)の締切が6/8できまったようだ。特に作りたいものがあるわけではないけど、実際にやってみずにあれこれ言うのはよくないので、テープアウトするつもりで取り組んでみたいと思う。が、チュートリアルどおりにやってエラーがでてちょっと詰みかけているので、チュートリアルが更新されてないかを確認したり、Slackで質問したりしながらやってみようと思う。

22/04/25, Mon

今日もあいまにテカナリエレポートから中国の半導体メーカをひろっていたんだけど、ふと、人材供給はどうなっているんだろう、と疑問に思った。半導体の設計は専門スキルだし、だからこそ本屋さんに実践FPGAや実践RF回路、みたいな(翻訳ではなくて中国の人が書いた)本がけっこうある。専門学校や大学の工学部の電子工学科みたいなところの学生さんの就職先、ということなんだろうか。どれぐらいの求人があって、どれぐらいのに人気があって、どれぐらいの待遇なんだろう。特に無数にある、正直区別がつかない汎用品やそれに近いカスタム品をつくっている半導体メーカはどうなんだろう。

たまたま今日、ミーティングで聞いたんだけど、中国では、半導体を扱う商社が、国策で半導体の設計・製造に乗り出すケースも多いのだそうで、そのときに海外(日本を含む)の半導体メーカを買収することもあるんだそうだ。

そういえばTaoBaoで注文していた部品、昨日の夕方にstatusが配達完了になってたんだけど、今日の夕食のときには配送されてきてなかった。同じホテルでの隔離者グループチャットでも宅配でものを買っている人が多そうなので、チェックとかホテルでの仕分けが混んでるんだろうか。まあ仮に紛失されてもシャレですむものではあるけど。

22/04/26, Tue

ふと思い立って、M5Stackの商品紹介ページから中国語の技術用語をいろいろ拾ってた。これは勉強になる。特に「日本人だと読めて意味がわかっちゃう」単語は要注意なので、ピンイン表記とあわせて慣れていこう。というわけで、中国語の技術用語をまとめていくことにする。

しかし中国語の「机(ji1)」って、日本語だと「機」なんだけど、便利な言葉だな。だいたい機械っぽいものに、それを表す一文字とセットにすると単語になる。 舵机=サーボ、电机=モータ、手机=携帯電話、飞机=飛行機、单片机=シングルチップ、とか。あと机器人=ロボット。

あと、せっかくなので検疫隔離中に深セン速度を体感しようと、ElecrowでPCBの24hお急ぎ便をポチったのが4/20午後、ちょっと混んでて完成して発送が4/23。で、今日4/26の午後にホテルの部屋に届いた。たぶん昨日4/25夕方にホテルに届いていたんじゃないかな。なので運送は2日間。いっしょに届いたTaoBaoで買ったスイッチはめてサイズを確認。これはいろいろはかどる。

今日の午前は、Google/SkywaterのMPWのチュートリアルを一通りやってた。チュートリアルとはいっても、いくつか「ん?」となったところがあったので、メモをまとめつつ。最後にエラがー残っているのがちょっと気になるけど(DRCじゃなくてタイミングっぽい)、一応最後まではいけた。

次は自分で簡単な回路をVerilogで書いて、このフローでやってみよう。むかし学生実験用につくった4bitのCPUでも掘り返してみるか。それか、CPUの創りかたのTD4にするか。

ここまで来ると欲が出てきて、アナログ回路も入れてみたいところ。先人も少しいるようなので、ちょっと調べてみようと思う。

22/04/27, Wed

今日の午前は昨日のGoogle/Skywater MPWの続きで、自分の回路を入れるための枠組みについて整理。要は入出力をもつmoduleとして自分の回路をつくって、全体(Caravel, user_project_wrapper.v)の中で呼び出せばいい、ということ。だいぶ具体的に見えてきた。

22/04/28, Thu

今日はあまり研究っぽいことはし(でき)なかったけど、こちらに住んでいていつも深センのことを教えてくれる村谷さんから、北京・深センにある半導体メーカというのを教えてもらったので、みてた。どんだけあんねん。

22/04/29, Fri

月末恒例のMakersNightOnlineで、高須さんが言っていた話。少しずつまとめている中国語の技術用語で、発音をあてる当て字のと、意味をあてるのがあるよね、という話で、「码(ma3)」が「コード」のことなんだけど、バーコードもQRk−度も、プログラムの本体も、ぜんぶこの「码」、つまり「機械がよむもの=码」という話を聞いて、なるほど、とおもった。日本語だとこれに明確に相当する単語がないんだよね。

22/04/30, Sat

今日は朝イチでやらかしたのでだいぶHPが一気に減ってしまったので、こまごまとしたことをかたづける。KiCADのライブラリつくったり、昔の試作チップのレイアウトを見返したり、Google/SkywaterのMPWに載せるつもりの昔作ったCPUのデータを集めたり。

昨日、ちょうどホテル移動の時間に重なってしまって聴けなかったオンライン講演会「遠くへ行きたければ みんなで行け」出版記念:伽藍とバザールからCode for Japanへ」の録画が公開されていたので、みる。ここでも紹介されている、東大の中国経済研究者の伊藤先生のblogは、専門家とコミュニティの違いと、両者がどう手を取るといいのか、について示唆されていて、それは自分が経験的に肌感覚で感じていることと非常に一致する。それを、また別の視点から聞けるのは、とても有意義だった。自分もコミュニティの運営というのがどうも苦手なので、この本を読みつつ、勉強したいと思う。

あと、時間はあるのでやりましょう、といっていた、リモートで三角関数についてレクチャーというのをやってた。大学入ってから博士課程までの9年間、ずっと高校生に数学・理科を個人指導の塾で教えていたので、このあたりはまだすらすらできる。「底辺÷斜辺=cos」みたいな定義は忘れて、単位円上の点の座標としての定義から、複素平面とオイラーの式、そして複素数の積と図形の回転との関連へと。iPadのGoognoteでファイルをリアルタイム共有しながら音声だけで、というので、それなりにできる。


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