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22/06/12, Sun

昨日高須さんに教えてもらったんだけど、SiPEEDのOrgmerさんは、前職はNodeMCUをつくっていたAi-Thinkerだったんだそうだ。そしてAi-Thinkerは深センの会社。いろいろ世間は狭いな。

で、Orgmerさんの旦那さん(黄さん)は、M5StickVにも入っているK210を設計した人でもあるわけだけど、昨日、リアルにお会いできて、今日、WeChatでもうちょっと詳しい話を聞いていた。いまはNucleisys(芯来科技)という会社に務めていて、年間何個かのカスタムRISC-Vプロセッサのチップをtape-outしている、とのこと。特に高効率・高速なディジタル信号処理回路のアーキテクチャにとても詳しい。なお会社としては、IPだけのビジネスは、RISC-Vがオープンソースなこともあって難しく、受託で設計・製造までできるのがコア・コンピタンスともいえる。

ちなみにこのあたりはあたりはSMEの安先生と専門が近いので、ちょっと話をふってみた。そしたらぜひ会って話を聞きたい、とのことだったので、WeChatグループをつくったら、数分後には日程が決まっている。話がはやい。

ところで深センには福田(市内中心部)と宝安(空港の北)の2箇所にビッグサイトや幕張メッセみたいな展示場があるだけど、6月以降、展示会ラッシュのようで、ほぼ毎日、どちらでもなにかの展示会をやっている。 ぱっと自分的に興味がありそうなものを拾ってみると・・・

  • 国際半導体・ディスプレイ技術展(6/27-29)
  • 中国Toy&Edu展(8/5-7)(※STEAM教育関連があるかな、と思ったけど、以前行った高須さんによると、幼児向けばかりらしい)

それ以外にも、かなりテーマを絞ったものがけっこうあって、実際に行くかどうかはともかく、面白そうではある。

  • アジアBluetoothイヤホン展(6/30-7/2)
  • アジア スマートウエア展(6/30-7/2)
  • 圳国际无人机展览会(7/1-3)
  • アジア充電展(7/18-20)
  • 国际智慧显示及系统集成展(8/4-6)
  • 国際IoT展示会(8/18-20)
  • 3Dプリンタ技術イノベーション展(8/23-25)
  • 工業自動化&ロボット展覧会(8/23-25)
  • コネクタ・ハーネス展(8/23-25)
  • 深圳自動車改造博覧会(7/15-17)
  • ELEXCON国际电子展(9/14-16)
  • Smart Display Vision Expo(9/15-17)

このうちの充電展は、USB-PDだけの会があると聞いて、ちょっと覗いてみたい気持ちはある。

水曜午後にJLCPCBにポチったPCBA、ほんとに日曜に着いてしもうた。なんとか検証用のFW書くのはまにあったので、明日にでも動作チェック。 #SZdiary

とりあえず昨日のSiPEEDでの話を聞いて、FPGAボードをポチってみた。TangNano9Kのほうはけっこう規模も大きいので、以前つくったマンデルブロ集合の描画を、もうちょっと精度良くできそうなので、液晶ディスプレイもいっしょに。あと高須さんに教えてもらった、AlibabaClound(阿里云)用のAIoT開発キットも買ってみた。こちらは特に使うアテはないけど、とりあえず。

22/06/13, Mon

STC8Gの続き、データシートを読んでいて、8051マイコンのIOピンのデフォルト「疑似双方向」をやっと理解した。

  • 0出力=普通に0駆動
  • 1出力=2クロック間だけ普通に1駆動→その後弱いプルアップ

LEDなどを1で駆動はできないけど、デジタル入力は0/1駆動できる。1出力→2クロック後に値を読めばプルアップ抵抗つき入力としても。

あと、STC8GのUniqueIDや内蔵発振器のキャリブレーション値などはFlashの最後の方に書いてあるんだけど、それを読み出すためには、書き込みソフトSTC-ISPで、"H/W Option"から"Add a reset code in front of ID"をチェックしないといけない。なおそれの読み出しは、SDCCのマニュアルを読みながら書くとこんな感じ。(これはWakeup Timerの発振器のキャリブレーション値)

volatile __code __at (0x1ff5) uint8_t FwtH;
volatile __code __at (0x1ff6) uint8_t FwtL;

昨日届いていたJLCPCBのPCBAの動作チェックをしていて、注文していたMOSFETがnMOSのつもりがpMOSになっていることに気づいた。改めてBOMを見ると、たしかにpMOSを指定しているので自分のミスなんだけど、その原因がわかった。JLCPCBのPCBA部品ライブラリの検索で、”N-Channel"でフィルタをかけてるのに、pMOSが候補に残る。幸いnMOSの手持ちがあったので載せ替えて動作OKだったけど、ほんとJLCPCBのPCBA部品検索は使いにくい。

このまえ作ってたM5StackのExtPortForCore2モジュール、やっぱCore2にはめると、底板がはまらない。Moduleのケースの基板固定分のでっぱりが、Core2底板の固定ネジの柱にぶつかっちゃう。Moduke側のでっぱりを切ることになるのかなあ。とりあえずグループチャットで解決策を相談。やはりCore2のバグ(?)だそうで、解決策は思いつかない、とのこと。まあこういうこともあるよね。でっぱりを切ってみるか。

そういえば中国版ニコニコ動画的なbilibili動画は、ほんとにいろんなジャンルの動画がある。そして技術コンテンツもいろいろあって、有料教材からやってみた系まで。例えば「硬件工程师」(ハードウエアエンジニア)で検索すると、面白いのがたくさん。

6/10にポチっていたJLCPCBの基板、配達履歴だと今日の朝に配達されていたようだ。お、STC8GがのったProMini形状互換ボード。明日、仕込みをやってみよう。6/10昼にポチって12朝出荷、6/13朝に着荷、送料290円だからネコポスより安い。物流とセットのスピード感。

22/06/14, Tue

昨日届いていた、以前CH552を使っていたボードをSTC8Gに変更したバージョンの動作チェック。同じ8051コアだから、8051からある周辺はレジスタも同じかと思ったらけっこう違う(GPIO駆動やタイマの設定レジスタなど)けど、データシートをちょっと読めばそんなに大変じゃない。

ものは試しに、と、JLCPCBの3Dプリントサービスを。素材がいくつか選べるけどいまいち違いがよくわからないので同じデータを3種類の素材で。(これは以前設計したチップ部品のテープのオープナー)素材に金属も選べる(このデータで22USD)のだけど、さすがに今回はやめておいた。#SZdiary

先日TaoBaoでポチってあった小型基板ヒータが届いていた。思ったよりだいぶ小さかった。親指サイズだな。

22/06/15, Wed

おととい届いていた、STCmicroの格安マイコンSTC8GシリーズのSTC8G2K32がのったProMiniサイズボード、動作OKそう。FTDI-Basicからリセットかけての書き込み&Lチカができた。RAM2K&Flash32KだからATmega328並(RAMはこっちのほうが多い)、PWM&ADCほぼ全ピン、UART4個、タイマ5個、乗除算器で、MCU単価1.5USD@LCSCくらい。ArduinoIDEから使えたら、こっちのほうがいいのでは。とりあえず20枚ほどPCBAだしつつ、スイッチサイエンスに委託販売の申請をしてみた。

学食にこんな案内が出てた。SME主催(?)の、半導体業界の就活イベントみたいだ。ここに書いてある給料、年収(最高)で、IC設計250万円、FPGA400万円、SoCアーキテクト300万円、CPU/GPUヘテロ設計1000万円くらいと、思ったほどでもないんだけど、相場はこんなもんなんだろうか、と思ったのだけど、計算間違い。ゼロが1個足りなかった。すげえ。ちなみに日本の半導体業界の方の話だと、もろもろ社会保険費とかをのぞいても20%くらいは日本より高いんじゃないか、とのこと。

22/06/16, Thu

今日は午後、华强北へ。日本にいたときから何度かCH340やCH552などのWCHのICを買っているお店の名刺があったので、そこを訪問してみた。华强电子世界ビルの北側地区のお店は、けっこうきれいなカウンターや看板があるところが増えてるんだけど、ここもそういうところだった。

もう1つ、同じビルに、先日STC8Gマイコンのボードを買ったお店で、名刺の裏側にICマーキング改変、というアヤシげな業務内容が書いてあったところ。見た目は、普通のお店だった。

ついでに、クリームはんだがほしかったので、せっかくなので、いつものSEG通信ビル3Fの工具屋さんへ。ついでに基板固定具と精密ドライバーも。店頭に来れるならTaoBaoより速い。

しかしこっちの工具屋さんは、いろんなマニアックな(用途がかなり絞られる)ものがあって面白い。

極小ハンダ煙吸い取りファン。

USB Type-C給電の樹脂硬化用UVライト。

USB充電式研磨ペン。リューター的に使えるんかな。

HAKKO的ななにか。

光学指紋センサ用キャリブレーション器。

BTイヤホン用固定治具。

スマホのFW書き込み器。

顔認証センサ等のドットプロジェクタの修理器。

OCA(Optical Clear Adhensive、タッチパネル等の隙間埋めフィルム)樹脂除去機。

そのあと、高須さんとロボットアームのmyCobotなどを作っているElephantRoboticsへ。開発中のものも含めて、いろいろ見せてもらった。その後、いろいろ情報交換をしていた。まずロボットアームみたいな「使ったことないデバイス」は、「まずは何ができる/何を作ろうかを考える」フェーズが必要で、そのためには実例(作品例)がたくさんあるのがとても有効で、そのあとで「それをどう作るか」というフェーズになったら、ドキュメントやサンプルプログラムが有効で、両方とも大事なんだよね、と。

myCobotの作品例は、アジアだと日本人のものがかなり多いとのことなんだけど、やはりニコ動のニコ技の「技術の無駄遣い」「技術で遊ぶ」という文化なのかななあ、という話をしていた。たしかにこれらでは、完成品(最終形)そのものよりも、その過程が大事で、それを尊重する文化はあるし、それはMakeととても親和性がよい。

22/06/17, Fri

Twitterのタイムラインで、面白い資料をみつけた。各プロセスノードでのウエハの価格。10nmくらいから急激にあがっていく。

先日M5Stackに来てから少し間があいてしまったけど、その間に進めていた簡単なデバッグと基板の改良がすんだので、今日もオフィスへ。日本では明日からNT金沢だけど、自分にとってはこれがNT金沢0日目のつもりで。

M5StackCore2にPortB/C/D/Eポートを生やすボードの方は、どうしても底板がぶつかってしまって、どうしよう?基板設計やりなおしか?と、2つほど解決策を考えたのだけど、WeChatグループチャットで相談したら「PROTO Moduleをはさめばいいんじゃね?」という既存品をうまく使うソリューションがすぐに出てきてあっさり解決。すばらしいスピード感。

肝心の動作の方は、標準ピン割当ではDualButtonUNITで動作確認OK。ただDIPスイッチのピン切り替えがちょっとあやしい(挙動が謎)ところがあるので、オシロでデバッグしたいけど、こういうのはやっぱ自分が使い慣れたのを使いたいので、戻ってからやろう。

もう1つのDCモータなどを駆動するHブリッジUNITのほうは、ベースにするExtIO2 UNITのマイコンのソースのビルドが、Keilコンパイラ(MDK Lite)でビルドが通ったので、改めてちゃんとソースコードを読んで、制御コマンド(レジスタ)との対応を確認しつつ、制御コマンドの定義を考えてた。順番に実装していくことにする。かなり久しぶりにARMのHAL (Hardware Abstraction Layer)を使ったプログラムを書くことになるので、まずはリハビリから。とりあえずPWMでタイマ(TIM)関連だから、HAL_TIMで、"HAL_TIM PWM"みたいに検索すると、使用例(例えばこれとかこれとか)がけっこうひっかって、それを見ればだいたい勝手はわかりそう。やっぱ情報多いマイコンは楽だな。

M5Stackのワークショップには、こんな感じの、どんなネジでもありそうな棚がある。

ちなみにUIFlowを作っているIAMLIUBO氏の話では、UIFlowのバックエンドはC言語で書いてるらしい。

昨日はじめたArduinoIDEでSTC8Gの開発をしたいst8duino、とりあえずリポジトリを公開しておいたら、ch55xduino作者のDeqingSun氏から、Issueで「こんなのあるよ、使ったことないけど」とstc51duinoというのを教えてくれた。ざっとみたところ、同じSTCmicroの同じ8051コアのSTC51がターゲットのようだ。もしかしたらこれでいけるのか?あるいはこれをベースにすればだいぶ差分が小さいのか?まずはSTC51のデータシートだな。

22/06/18, Sat

調子にのってTaoBaoやJLCPCBたのんでたら、箱を開けるのが追いつかなくなってきた。

試しに同じデータで別の素材でJCPBCの3Dプリンティングに出してたの、届いた。手で持ってすぐに素材の違いがわかるほどではない(自分が詳しくないのもある)けど、素材の名称とあわせて、特徴を理解してみよう。

あと、特に使うアテはないけど、M5Stackのマステも。


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