このセクションでは、Xcode を使って簡単な iOS アプリを作成します。
SwiftUI を使い、画面にテキストを表示するシンプルなアプリを作ります。
- Xcode の基本的な使い方を学ぶ
- SwiftUI を使って画面にテキストを表示する
- コードを変更してアプリをカスタマイズする
前のセクションで作成した Xcode プロジェクトを開きます。
プロジェクト名は SampleApp
にしているはずです。
- Finder で
SapmleApp
のフォルダを開く SampleApp.xcodeproj
をダブルクリックして Xcode を起動
Xcode が開いたら、画面左側の「Navigator」から ContentView.swift
を選択します。
このファイルがアプリのメイン画面を定義する SwiftUI のコードです。
ContentView.swift
の中身を見てみましょう。
import SwiftUI
struct ContentView: View {
var body: some View {
VStack {
Image(systemName: "globe")
.imageScale(.large)
.foregroundStyle(.tint)
Text("Hello, world!")
}
.padding()
}
}
#Preview {
ContentView()
}
このコードは、画面に「Hello, world!」というテキストを表示するものです。
コードの意味を簡単に説明します。
-
import SwiftUI
SwiftUI のフレームワークを使うための宣言 -
struct ContentView: View
SwiftUI の画面(View)を定義する -
var body: some View
画面のレイアウトを指定する -
VStack
{}内を縦に並べて表示する -
Text("Hello, world!")
画面に「Hello, world!」という文字を表示する -
#Preview { ContentView() }
Xcode のプレビュー機能で画面を確認するための設定
Xcode には、SwiftUI の画面をすぐに確認できる「プレビュー」機能があります。
プレビューを使うと、アプリを実行しなくてもコードの変更をすぐに確認できます。
ContentView.swift
を開く- 右側のCanvasエリア下部にある「▶︎(再生ボタン)」をクリック(または
Command + Option + P
を押す) - 画面に「Hello, world!」が表示される
プレビューがうまく表示されない場合は、以下を試してみてください。
- Xcode を再起動する
ContentView.swift
を開いた状態でCommand + Option + P
を押す- 「Try Again」ボタンをクリックする
画面に表示されるテキストを変更してみます。
Text("Hello, world!")
の部分を Text("こんにちは")
に書き換えてみましょう。
import SwiftUI
struct ContentView: View {
var body: some View {
VStack {
Image(systemName: "globe")
.imageScale(.large)
.foregroundStyle(.tint)
Text("こんにちは")
}
.padding()
}
}
#Preview {
ContentView()
}
変更後に Command + Option + P
を押すと、プレビューに「こんにちは」と表示されます。
テキストのフォントサイズや色を変更できます。
以下のように .font()
や .foregroundColor()
を追加してみましょう。
import SwiftUI
struct ContentView: View {
var body: some View {
VStack {
Image(systemName: "globe")
.imageScale(.large)
.foregroundStyle(.tint)
Text("こんにちは")
.font(.largeTitle)
.foregroundColor(.blue)
}
.padding()
}
}
#Preview {
ContentView()
}
.font(.largeTitle)
→ 文字を大きくする.foregroundColor(.blue)
→ 文字の色を青にする
プレビューを更新すると、デザインが変わったことがわかります。
- SwiftUI を使って簡単なアプリを作成できる
Text()
を使って画面に文字を表示できる.font()
や.foregroundColor()
を使ってデザインを変更できる- Xcode のプレビュー機能を使うと、すぐに変更を確認できる
次のステップでは、SwiftUI の基本レイアウトを学びます。
画面に複数の要素を配置する方法を試してみましょう。