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ウェブ開発の基礎知識

このセクションでは、ウェブ開発の基本的な概念について説明します。これからウェブ開発を学ぶ方は、まずこちらを読んでおくと理解が深まります。

ウェブサイトの仕組み

クライアントとサーバー

ウェブサイトは「クライアント」と「サーバー」の対話で成り立っています。

クライアントサーバーモデル

  • クライアント:あなたが使っているブラウザ(Chrome、Safari、Firefoxなど)
  • サーバー:ウェブサイトのデータを保存し、提供するコンピューター

基本的な流れ

  1. ユーザーがブラウザでURLを入力する(例:https://example.com
  2. ブラウザ(クライアント)がそのURLのサーバーにリクエストを送る
  3. サーバーがリクエストを処理し、HTMLなどのデータを返す
  4. ブラウザがそのデータを解釈して画面に表示する

ウェブサイトを構成する3つの言語

HTML(HyperText Markup Language)

HTMLは「何を表示するか」を定義します。ウェブページの構造を作るための言語です。

<h1>これは見出しです</h1>
<p>これは段落です。</p>
<img src="image.jpg" alt="画像の説明">
  • <h1><p><img> などの「タグ」を使って、テキストや画像などの要素を定義します
  • タグは開始タグ(<h1>)と終了タグ(</h1>)のペアで使います(一部例外あり)
  • タグには「属性」を追加できます(例:src="image.jpg"

CSS(Cascading Style Sheets)

CSSは「どのように表示するか」を定義します。色、サイズ、配置などのスタイルを指定します。

h1 {
  color: blue;
  font-size: 24px;
}
  • セレクタ(h1)と宣言ブロック({ color: blue; })で構成されます
  • プロパティ(color)と値(blue)のペアで指定します

JavaScript

JavaScriptは「どのように動作するか」を定義します。ボタンをクリックしたときの動作など、インタラクティブな要素を作るための言語です。

document.getElementById("button").addEventListener("click", function() {
  alert("ボタンがクリックされました!");
});
  • ユーザーの操作に応じて内容を変更したり、データを取得したりできます
  • 現代のウェブサイトでは非常に重要な役割を果たしています

ウェブ開発の進化

静的ウェブサイト vs 動的ウェブサイト

  • 静的ウェブサイト:すべてのユーザーに同じ内容を表示する
  • 動的ウェブサイト:ユーザーやタイミングによって表示内容が変わる

フロントエンドとバックエンド

  • フロントエンド:ユーザーが直接見る部分(HTML、CSS、JavaScript)
  • バックエンド:サーバー側の処理(データベース、ビジネスロジックなど)

モダンウェブ開発のツール

現代のウェブ開発では、効率的に開発するためのさまざまなツールやフレームワークが使われています。

  • フレームワーク:React、Vue.js、Angular(フロントエンド)、Express、Django、Ruby on Rails(バックエンド)
  • ビルドツール:Webpack、Vite
  • パッケージマネージャー:npm、yarn

用語集

用語 説明
URL Uniform Resource Locator。ウェブ上のリソースの場所を示す文字列(例:https://example.com)
HTTP HyperText Transfer Protocol。ウェブブラウザとサーバー間の通信プロトコル
API Application Programming Interface。ソフトウェア同士が通信するための仕様
DOM Document Object Model。HTMLドキュメントをツリー構造で表現したもの
レスポンシブデザイン 様々な画面サイズに対応するデザイン手法
コンポーネント 再利用可能なUIの部品