このセクションでは、ウェブ開発の基本的な概念について説明します。これからウェブ開発を学ぶ方は、まずこちらを読んでおくと理解が深まります。
ウェブサイトは「クライアント」と「サーバー」の対話で成り立っています。
- クライアント:あなたが使っているブラウザ(Chrome、Safari、Firefoxなど)
- サーバー:ウェブサイトのデータを保存し、提供するコンピューター
- ユーザーがブラウザでURLを入力する(例:
https://example.com
) - ブラウザ(クライアント)がそのURLのサーバーにリクエストを送る
- サーバーがリクエストを処理し、HTMLなどのデータを返す
- ブラウザがそのデータを解釈して画面に表示する
HTMLは「何を表示するか」を定義します。ウェブページの構造を作るための言語です。
<h1>これは見出しです</h1>
<p>これは段落です。</p>
<img src="image.jpg" alt="画像の説明">
<h1>
、<p>
、<img>
などの「タグ」を使って、テキストや画像などの要素を定義します- タグは開始タグ(
<h1>
)と終了タグ(</h1>
)のペアで使います(一部例外あり) - タグには「属性」を追加できます(例:
src="image.jpg"
)
CSSは「どのように表示するか」を定義します。色、サイズ、配置などのスタイルを指定します。
h1 {
color: blue;
font-size: 24px;
}
- セレクタ(
h1
)と宣言ブロック({ color: blue; }
)で構成されます - プロパティ(
color
)と値(blue
)のペアで指定します
JavaScriptは「どのように動作するか」を定義します。ボタンをクリックしたときの動作など、インタラクティブな要素を作るための言語です。
document.getElementById("button").addEventListener("click", function() {
alert("ボタンがクリックされました!");
});
- ユーザーの操作に応じて内容を変更したり、データを取得したりできます
- 現代のウェブサイトでは非常に重要な役割を果たしています
- 静的ウェブサイト:すべてのユーザーに同じ内容を表示する
- 動的ウェブサイト:ユーザーやタイミングによって表示内容が変わる
- フロントエンド:ユーザーが直接見る部分(HTML、CSS、JavaScript)
- バックエンド:サーバー側の処理(データベース、ビジネスロジックなど)
現代のウェブ開発では、効率的に開発するためのさまざまなツールやフレームワークが使われています。
- フレームワーク:React、Vue.js、Angular(フロントエンド)、Express、Django、Ruby on Rails(バックエンド)
- ビルドツール:Webpack、Vite
- パッケージマネージャー:npm、yarn
用語 | 説明 |
---|---|
URL | Uniform Resource Locator。ウェブ上のリソースの場所を示す文字列(例:https://example.com) |
HTTP | HyperText Transfer Protocol。ウェブブラウザとサーバー間の通信プロトコル |
API | Application Programming Interface。ソフトウェア同士が通信するための仕様 |
DOM | Document Object Model。HTMLドキュメントをツリー構造で表現したもの |
レスポンシブデザイン | 様々な画面サイズに対応するデザイン手法 |
コンポーネント | 再利用可能なUIの部品 |