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お仕事における行動規範

@june29 がお仕事をする上で「こういう考えで、こういう行動を好んで選ぶ」というのを言語化します。

あくまでもぼくの考えなので、誰かに押し付けるためのものではありません。あなたの考えがあれば、ぜひ言葉にして教えてほしいです。可能な限り尊重します。もし共感してもらえるものがあれば、それについてはいっしょにやっていきましょう。

謝罪よりも感謝を大事にする

ぼくは「謝られるとうれしい」という感覚が皆無で、その代わりに「感謝されるとうれしい」という気持ちがあります。たとえば誰かが物を落としたことに気がついて「落としましたよ」と伝えたときには、「すみません」「ごめんなさい」と言われるより「ありがとう」と言われた方がうれしいです。なので、ぼく自身もなるべく感謝の気持ちを言葉にして伝えようと努めています。

「すみません…」と声をかけあうチームより「ありがとう!」と声をかけあうチームの方が、いい雰囲気で過ごせると思っています。あやまるのは、悪いことをしたときだけで充分です。

胸をはって協力を依頼する

なにかしらの取り組みを進めるときは、それに価値があると信じているからやっています。その中で、仲間の協力を得られた方がさらに価値が高まると思えたときは、胸をはって協力を依頼します。仲間の時間は貴重です。なので、自分の取り組みの価値にばっちり共感してもらうためにも、うしろめたそうな「お忙しいところ恐縮ですが…」という態度で協力を依頼したりはしません。「こういう価値のために協力してほしい」と、しっかりと伝えます。

「迷惑を最小化する」という方針を持つと「なんの行動もしない」が最適解になってしまいます。お仕事では「価値を最大化する」のが大事なので、そうなるように行動や態度を選びます。

ヒマだからやるのではなく、価値があるからやる

お仕事をしていて「やるべきことが一切ない」という意味でヒマになることは、まずありません。なので「お手すきの際」や「余裕のあるとき」は訪れないのでした。同時にひとつのことしかできないので、あるのは優先順位のみです。

依頼や相談を受けるときには「どんな価値があるのか」を知りたがります。あるいは「いつを過ぎたら、価値がどれだけ減るのか」を知りたがります。そういった状況を正しく理解できたら「じゃあ、いつくらいまでにやりますね」と応じられます。

最善のために「なぜ?」を深掘りする

具体的な作業依頼が届いたときには、まず「どうしてこの作業が必要なのですか?」と知りたがります。理由を深掘りしていくと、実はその方法よりもっとよい別の方法が見つかったり、そもそも作業なんてしなくていい別の道が見つかったりするからです。

ぼくがしつこいくらいに「なぜ?」を繰り返して問うのは、依頼を断るための材料ではなくて最善の方法を探しているのだ、と捉えてほしいです。

命令や指示はせず、提案や相談をする

まわりの人に対して「◯◯しろ」と命令や指示を出したい気持ちはほんの少しもありません。できれば、命令や指示はされたくないとも思っています。

ぼくが「こう変えると、さらによくなりそう」「こういうやり方はどうでしょうか?」などと言うときは提案や相談です。それを受けてあなたがどう感じるかを言葉にして教えてほしいと願っているときです。ぼくが提案や相談をしたつもりのときに「指示通りに修正しました」と返ってくると、すれちがってしまった気がして少し悲しくなります。

対等で健全な関係を求める

あなたの仕事を最高のものにできるのはあなただけで、ぼくの仕事を最高のものにできるのはぼくだけです。お互いに自分の仕事を最高のものにするべく対等な関係で協働しましょう。

もしぼくが「頼まれたら絶対に断れない」存在だとしたら、頼む側が「これは頼んでもよさそう」「これは頼まない方がいいかも」と不確かな想像をもとに判断しなきゃいけなくなります。そうすると判断の質が落ちます。誰かからの協力依頼を断ってでも自分の仕事を優先した方がよいと判断した場合、ぼくは責任を持ってその依頼を断ります。なので、あなたは安心して相談にきてください。

逆もまた然りです。あなたが適切に依頼を断ってくれるなら、ぼくは安心してあなたに協力を依頼できるようになります。対等で健全な関係をつくりましょう。

減点方式ではなく加点方式でやりとりする

日々ぼくらが向き合う課題というのは、唯一の明確な正解を持たない類のもの、つまり「100点満点」を定義できないものがほとんどです。こういった状況では、ミスなく100点を目指すより、60点くらいの叩き台からスタートして改善を繰り返し、80点、100点、120点、…と質を高めていくのが得策と考えます。

細かい話ですが「チェックする」フローは発想を減点方式に寄せがちです。「チェックしてください」と頼まれた人はミスを探そうとします。これを「レビューする」に変えると発想が加点方式に寄ります。「レビューしてください」と頼まれた人は改善点を探そうとし、ついでにミスに気付いたら教えてくれます。

「ここに穴があったよ」「すみません」「ここも間違えているよ」「直します」とネガティブなやりとりを繰り返すと、関係もネガティブになっていきます。「ここを変えるとベターだよ」「たしかに!」「こう変えるとどうかな?」「いいね、取り入れます」とポジティブなやりとりを積み上げると、関係にもよい影響が出ます。

主語は「わたし」で語る

ぼくが誠実に語ることができるのは「自分」のことだけで、がんばったとしてもせいぜい「自分たち」までです。なので、なにか伝えたいことがあるときは主語は「わたし」か「わたしたち」にします。

「わたしは◯◯してほしい」という気持ちを伝えたいときに「あなたは◯◯してくれない」と言ってしまうと、あまりよい結果にはつながらないでしょう。自分の気持ちを表明することと、相手の意思を断定することには大きな違いがあります。厳密にはわからないはずの相手の一部分だけを見て「あなたは◯◯だ」と断定するのは、過剰に過激な態度と言えます。

また、不必要に主語の中心をずらしたり、主語を大きくし過ぎることも避けます。「男は」「女は」「エンジニアは」といった大きすぎる語りには、必ず隙が生じます。「男がみんなそうというわけではない」「そうじゃないエンジニアもいる」などという枝葉の話をしていては、本当に伝えたかったことが伝わりにくくなります。

堂々と先に帰る

ぼくらのお仕事は「職場に着席していること」ではないので、誰かより早く着席することや誰かより遅くまで着席すること自体には価値を見出しません。お互いの成果を讃え合える関係でありたいと思います。「帰りたい」「帰った方がよい」と思うときは、堂々と帰ります。

これは同時に、他の人が帰るときにも文句をつけたりしないということです。「先に帰るのは失礼なこと」とまったく思わないので「お先に失礼します」という物言いも避けます。「お疲れさまです」と言って帰ります。