4
4
VIM REFERENCE MANUAL by Bram Moolenaar
5
5
6
6
7
- *注意: DIGRAPHS、DIGRAPHを日本語に置き換えること(北条) *
7
+ ダイグラフ (Digraphs) *digraph* *digraphs* *Digraphs *
8
8
9
- Digraphs *digraph* *digraphs* *Digraphs*
9
+ ダイグラフは、通常のキーボードから普通に入力できないキャラクタを入力するために
10
+ 使われる。これらは多くの場合、印字可能な非 ASCII キャラクタである。ダイグラフ
11
+ は、CTRL-V と共に入力される10進表記よりも覚えやすい(| i_CTRL-V | を参照せよ)。
10
12
11
- DIGRAPHSは、通常のキーボードから普通に入力できないキャラクタを入力するために
12
- 使われる。これらは多くの場合、印字可能な非 ASCII キャラクタである。DIGRAPHSは、
13
- CTRL-V と共に入力される10進表記よりも覚えやすい(| i_CTRL-V | を参照せよ)。
13
+ ユーザーマニュアルの| 24.9 | に簡単な説明がある。
14
+ 代わりに'keymap' オプションを使う方法もある。
14
15
15
- ユーザーマニュアルの| 24.9 | に簡単な説明があります。
16
- 代わりに'keymap' オプションを使えます。
17
-
18
- 1. DIGRAPHSを定義する | digraphs-define |
19
- 2. DIGRAPHSを使う | digraphs-use |
20
- 3. 標準のDIGRAPHS | digraphs-default |
16
+ 1. ダイグラフを定義する | digraphs-define |
17
+ 2. ダイグラフを使う | digraphs-use |
18
+ 3. 標準のダイグラフ | digraphs-default |
21
19
22
20
{Vi はこれらのコマンドを持たない}
23
21
24
22
==============================================================================
25
- 1. DIGRAPHSを定義する *digraphs-define*
23
+ 1. ダイグラフを定義する *digraphs-define*
26
24
27
25
*:dig* *:digraphs*
28
- :dig[raphs] 現在定義されているDIGRAPHSを表示する 。
26
+ :dig[raphs] 現在定義されているダイグラフを表示する 。
29
27
*E104* *E39*
30
28
:dig[raphs] {char1}{char2} {number} ...
31
- DIGRAPH {char1}{char2} をリストに追加する。{number} は
29
+ ダイグラフ {char1}{char2} をリストに追加する。{number} は
32
30
そのキャラクタを表す10進表記。通常、文字はユニコードで
33
31
ある。| digraph-encoding | を参照。
34
32
例: >
35
33
:digr e: 235 a: 228
36
- < DIGRAPHの定義をを無効にするには最初の文字に
34
+ < ダイグラフの定義をを無効にするには最初の文字に
37
35
'_'(underscore)を指定します。それは特別な意味を持ちま
38
36
す。
39
37
@@ -43,14 +41,14 @@ Vimは普通|+digraphs|特性を持ってコンパイルされる。この特性
43
41
":digraphs"の出力例: >
44
42
TH Þ 222 ss ß 223 a! à 224 a' á 225 a> â 226 a? ã 227 a: ä 228
45
43
46
- 各欄の最初の2つのキャラクタは、そのDIGRAPHを入力するために打たねばならない
44
+ 各欄の最初の2つのキャラクタは、そのダイグラフを入力するために打たねばならない
47
45
キャラクタである。
48
46
49
- 各欄の中央は、結果として表示されるキャラクタである。この表は、DIGRAPHSをサポー
50
- トしていないシステム上で閲覧した場合 、また、このファイルをプリントアウトしたと
51
- きには乱れる可能性がある 。
47
+ 各欄の中央は、結果として表示されるキャラクタである。この表は、ダイグラフをサポ
48
+ ートしていないシステム上で閲覧した場合 、また、このファイルをプリントアウトした
49
+ ときには乱れる可能性がある 。
52
50
53
- 10進数はそのキャラクタのASCIIコードである。
51
+ {訳注: 10進数はそのキャラクタのASCIIコードである。}
54
52
55
53
*digraph-encoding*
56
54
10進数の数字は通常、その文字のユニコード番号である。Note その数字の意味は
@@ -71,44 +69,45 @@ Vim が |+multi_byte| 機能なしでコンパイルされている場合は、
71
69
endif
72
70
73
71
これは、ユニコードで番号339、latin9 (iso-8859-15) で番号189の文字に対して
74
- DIGRAPH "oe" を定義している。
72
+ ダイグラフ "oe" を定義している。
75
73
76
74
==============================================================================
77
- 2. DIGRAPHSを使う *digraphs-use*
75
+ 2. ダイグラフを使う *digraphs-use*
78
76
79
- DIGRAPHSの入力には2つの方法がある : *i_digraph*
77
+ ダイグラフの入力には2つの方法がある : *i_digraph*
80
78
CTRL-K {char1} {char2} または
81
79
{char1} <BS> {char2}
82
80
最初のものは常に使える; 2番目のものは'digraph' オプションが設定されているとき
83
81
のみ使える。
84
82
85
- {char1}{char2} によるDIGRAPHが存在しない場合、Vimは{char2}{char1} による
86
- DIGRAPHを検索する。これは、どちらのキャラクタが先か思い出せない場合に役立つ。
83
+ {char1}{char2} によるダイグラフが存在しない場合、Vimは{char2}{char1} による
84
+ ダイグラフを検索する。これは、どちらのキャラクタが先か思い出せない場合に役立
85
+ つ。
87
86
88
87
CTRL-K {char1} と入力したとき、{char1} がスペシャルキーであれば、Vimはスペシャ
89
- ルキーに対するコードを入力する。これはDIGRAPHではない 。
88
+ ルキーに対するコードを入力する。これはダイグラフではない 。
90
89
91
- 一旦DIGRAPHを入力してしまえば 、Vimはそのキャラクタを、ファイル上でも画面上で
92
- も1キャラクタぶんを占める 、普通のキャラクタとして取り扱う。例えば: >
90
+ 一旦ダイグラフを入力してしまえば 、Vimはそのキャラクタを、ファイル上でも画面上
91
+ でも1キャラクタぶんを占める 、普通のキャラクタとして取り扱う。例えば: >
93
92
'B' <BS> 'B' will enter the broken '|' character (166)
94
93
'a' <BS> '>' will enter an 'a' with a circumflex (226)
95
94
CTRL-K '-' '-' will enter a soft hyphen (173)
96
95
97
- 標準のDIGRAPHは 、":digraphs"コマンドで一覧できる。いくつかの特徴的なシステムに
98
- 従って 、以下の| digraph-table | に一覧してある。
96
+ 標準のダイグラフは 、":digraphs"コマンドで一覧できる。いくつかの特徴的なシステ
97
+ ムに従って 、以下の| digraph-table | に一覧してある。
99
98
100
- CTRL-K について、ひとつの汎用的なDIGRAPHがある : CTRL-K <Space> {char} で、{char}
101
- の最高位のビットを立てて入力する。これはメタキャラクタの入力に使える。
99
+ CTRL-K について、ひとつの汎用的なダイグラフがある : CTRL-K <Space> {char} で、
100
+ {char} の最高位のビットを立てて入力する。これはメタキャラクタの入力に使える。
102
101
103
- <Esc> キャラクタは、DIGRAPHの一部になることはできない 。<Esc> を押すと、Vimは
104
- DIGRAPHの入力を止め、DIGRAPHを使用していないときと同様に 、挿入モード、あるい
105
- はコマンドラインモードを終了する 。meta-ESC (CSI) を入力するのに CTRL-V 155 を
106
- 使ってください 。
102
+ <Esc> キャラクタは、ダイグラフの一部になることはできない 。<Esc> を押すと、Vimは
103
+ ダイグラフの入力を止め、ダイグラフを使用していないときと同様に 、挿入モード、あ
104
+ るいはコマンドラインモードを終了する 。meta-ESC (CSI) を入力するには CTRL-V 155
105
+ を使うこと 。
107
106
108
107
'e'とタイプすべきところを'a'と間違ってしまったときには、'a' <BS> 'e'と打つだ
109
108
ろう。しかし、それはDIGARAPHであるので、望んだものは得られない。これを正しく
110
109
するためには、<BS> eをもう一度打ち込む必要がある。これを避けるためには、
111
- 'digraph' オプションを設定せず、DIGRAPHの入力に CTRL -K を使う。
110
+ 'digraph' オプションを設定せず、ダイグラフの入力に CTRL -K を使う。
112
111
113
112
値128以上のキャラクタを持つキャラクタセットにおいて、Vimの使用は問題を生じる。
114
113
例えば: 挿入モードでue(u-umlaut)を入力した際、エディタは\334を返す。挿入モード
@@ -119,13 +118,14 @@ DIGRAPHの入力を止め、DIGRAPHを使用していないときと同様に、
119
118
setenv LC_CTYPE iso_8859_1
120
119
121
120
==============================================================================
122
- 3. 標準のDIGRAPHS *digraphs-default*
121
+ 3. 標準のダイグラフ *digraphs-default*
123
122
124
- Vimには標準のDIGRAPHキャラクタがある。":digraphs"の出力と見比べてください。
123
+ Vimには標準のダイグラフキャラクタがある。それらを見るには":digraphs"の出力を
124
+ 確認すること。
125
125
126
- ほとんどのシステムでVimは同じDIGRAPHSを使います 。それはUnicodeかISO-8859-1文
127
- 字セットで使えます。デフォルトのDIGRAPHSの出典はRFC1345です。覚えやすいよう
128
- に2番目の文字は標準的な意味を持っています 。
126
+ ほとんどのシステムでVimは同じダイグラフを使う 。それはUnicodeかISO-8859-1文字セ
127
+ ットで使える。標準のダイグラフの出典はRFC1345である。覚えやすいように2番目の文
128
+ 字は標準的な意味を持っている 。
129
129
130
130
char name char meaning ~
131
131
Exclamation mark ! Grave
@@ -157,16 +157,16 @@ Vimには標準のDIGRAPHキャラクタがある。":digraphs"の出力と見
157
157
158
158
例: a: is ä and o: is ö
159
159
160
- これらはRFC1345における1バイト文字用のものです 。他は":digraphs"の出力を見て
161
- ください 。255よりも大きい値の文字はVimが| +multi_byte | 付きでコンパイルされた
162
- ときのみ有効です 。
160
+ これらはRFC1345における1バイト文字用のものである 。他は":digraphs"の出力を見る
161
+ こと 。255よりも大きい値の文字はVimが| +multi_byte | 付きでコンパイルされたときの
162
+ み有効である 。
163
163
164
164
ユーロ
165
165
166
- 例外: RFC1345 はユーロ記号を定めていない。Vim は DIGRAPH =e をユーロ記号にあて
167
- ている 。latin1 では DIGRAPH Cu が通貨記号になっていて、latin9 (iso-8859-15) で
168
- は DIGRAPH =e がユーロ記号になっている。どちらでもその文字は164, 0xa4 である。
169
- zsh との互換性のために、Eu でもユーロ記号になる。
166
+ 例外: RFC1345 はユーロ記号を定めていない。Vim はダイグラフ =e をユーロ記号に
167
+ あてている 。latin1 ではダイグラフ Cu が通貨記号になっていて、latin9
168
+ (iso-8859-15) ではダイグラフ =e がユーロ記号になっている。どちらでもその文字
169
+ は 164, 0xa4 である。 zsh との互換性のために、Eu でもユーロ記号になる。
170
170
171
171
*digraph-table*
172
172
char digraph hex dec official name ~
@@ -346,8 +346,8 @@ $ DO 0x24 36 DOLLAR SIGN
346
346
ÿ y: 0xff 255 LATIN SMALL LETTER Y WITH DIAERESIS
347
347
348
348
Vim がマルチバイト (| multibyte | ) サポート付きでコンパイルされていて、あなたが
349
- マルチバイトの 'encoding' を使っているなら、さらに以下の DIGRAPH を使用できま
350
- す :
349
+ マルチバイトの 'encoding' を使っているなら、さらに以下のダイグラフを使用でき
350
+ る :
351
351
352
352
*digraph-table-mbyte*
353
353
char digraph hex dec official name ~
0 commit comments