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22/08/28, Sun

そういえば、デジカメの"Rawデータ"というの、原理は理解しているつもりなんだけど、実際に使ったことがないことに気づいた。どんなものかは実際に試すべきだろうと、とりあえずフリーソフトを探して、RawTherapeeというのをダウンロード。SONYのα7を持ってきているので、試してみよう。

今日は、ShenzhenFanグループチャットの方からお声がけいただいて、Huaweiに勤めているエンジニアの方とその奥さん(日本人)、それからその大学の先輩の方とお昼ごはんにいってきた。元々はHuaweiの方(右端)から、日本の大学や産学連携の様子を聞きたい、ということだったんだけど、それ以外にも、その先輩の方(右から二人目)というのがかなりやり手の方で、大学時代の専門は都市計画なんだけど、いまは不動産業で、それに加えて半導体メーカを2社(中国版GPSの"北斗"のレシーバなどのRFと、高温動作向けのSiC)を経営しつつ、华强北にオフィスを持っている(所有している)、という方で、その方の話を圧倒されながら聞いていた。年齢は自分と同じなんだけど、経歴というか経験が多様で顔も広く、例えば南方科技大のSMEの副学科長が知り合いだったり、Jieliの話をしたらあそこの社長も知っている、あそこは最近IPOしたよなとか、そういうのがぽんぽん出てくる。話を盛ってる面があるかもだけど、华强北の生き字引みたいな人なのかも。「华强北のブランド化」みたいな記事をWSJ (Wall Street Journal)に書いたりしているらしい。「半导体综研」という半導体業界に関する情報発信をしているWeChat公式アカウントも教えてもらった。中国の大学の研究者は2つのチャネルを持っている、一つは基礎研究、もう一つはビジネス、という話は、とても興味深かった。

今年のMakeLSI:の相乗り試作チップ、回路のほうが一通りめどがたったので、イラスト募集中で、とりあえず集まった分を仮置き。こういうことをする(最後の)段階になったんだなあ。

22/08/29, Mon

Slackの無料プランが過去90日までしか保存されなく鳴るけど、Slackdumpというので過去のデータをバックアップをとれるというのを知って、保存しておいたほうがよさそうなチャンネルの過去ログを保存しておいた。

今年のMakeLSI:の相乗り試作、イラストを載せたいという追加がぽつぽつあって、だいぶにぎやかになってきた。

近所にあるPolytechは、デザイン方面の学科も会って、そこの卒業生は工業デザインやインテリアデザインで活躍している人も多いんだそうだ。そう思って、その近所にある創業団地(?)をみると、デザインの会社がいくつかある。

今日はMicrosoft(中国語では微软(wei1ruan3)と書く:微=micro、软=soft(软件=software)なので、そのまんま)の研究所の福本さんのところへおじゃましてきた。

深セン大のすぐ近くに大きなMicrosoftのロゴのビルがあって、ビルの名前も「微软科通大厦」なんだけど、Micosoft研究所が入っているのは4フロア分だけなんだそうだ。

ついでに、近くの软件产业基地へ行ってきた。ここはMakerFaireShenzhen2015の会場で、それがここのこけら落としだった。

ここの文房具屋で、展示物に説明を書くための油性ペンを買った記憶がある。

この辺にSkeltonicsがいたはず。この天井に貼ってある「第二届深圳国际创客周(2nd Maker Week)」は2016年10月で、MakerFaireSZ2015にあわせたのが第1回MakerWeekだったはず。

この奥の方が、自分の展示ブースがあったところだな。いまはマクドナルドができている。

この階段を登ったところは、ヒゲキタさんのプラネタリウムがあったところだったような。

Microsoftビルのあたりは、以前はスタートアップ企業のピッチコンテストがしょっちゅう開催されていたそうだけど、今日も「芯時代、芯未来」というイベントをやっていた。大学での半導体チップというかDIY(こっちではMakeのことをこう呼ぶことが多いようだ)のカリキュラムの紹介、のようだった。

Microsoftビルのエレベータは、IDカードをタッチすると行き先も入力されるので、エレベーター内に行き先階のボタンがなくて、現在の階数はドア脇の横に表示されるという謎UI。

福本さんから研究の紹介をちょっとしてほしい、とのことだったので、"Semiconductor As Tools for Everyone: Cases for Human Computer Interaction Applications"として、チップを炙って解析する話とか半導体のオープンソース、自分の研究についてお話してきた。研究者もいるけどエンジニアも多いんだそうで、チップ解析の話などはそれなりにウケていたようだ。終わったあとで、アメリカ人が話しかけてきてくれて(回路エンジニアらしい)、彼もバニー・ファンやHAXのことをよく知っていて、NeoPixelは世の中変えたよね、とか、深センはものづくりにはいいところだよな、という話をしていた。

MicrosoftChinaが30周年なんだそうで、その記念ラベルのコーラをいただいてしまった。

その近くで自動運転タクシー(たぶん営業運転中)を見かけた。もうあまり驚かなったんだけど、Baiduの運転手なし自動運転タクシーが認可されたんだそうだ。深センはまだだけど、すごいな。

22/08/30, Tue

デジカメのRAW現像、というやつを初めてやってみた。

使ったのはRawTherapeeというソフト(Win/Mac/Linux)。デジカメ(SONY α7)のほうは、メニューから画像→データ形式をJPEGからRAWに変更(RAW+JPEGも選べる)。被写体は適当なやつ。使っているレンズがCanon FD 50mF1.4で絞り開放なので、きれいにボケている。なおファイルサイズはJPEGが5MB、RAWが25MB。

いろんなパラメータで補正ができるのは、わかった。まあ今回のは大した写真じゃないので、補正できるといってもたかがしれているんだけど、有効なやつでは有効なんだろうな。ファイルサイズも思ったほど大きくなかったので、とりあえずRAW+JPEGで保存するようにして、使ってみようと思う。

CH552でRemap対応のキーボード向けファームウエアを書かれている方をみつけた。これと、"ProMicroCH552"を使えば、CH552使用の自作キーボードが捗る・・・のかな。

遅ればせながら、最近出てきた、お絵かきAIのStableDiffusionについて調べてみた。その少し前に話題になってたMidjournyは絵画っぽいタッチだけど、StableDiffusionのほうは写真っぽいのが出てくる。たくさんの絵を学習済みで、キーワードを与えると「それっぽい絵(写真)」が出てくる。GoogleColabで試すこともできるし、LINEボットを作っている方もいる。

こんな感じで手順通りにやると、できる。(最初、Repositoryを開くところで「ライセンスにAgree」のチェックを入れずにやっていて、Permissionがない、というエラーが出たけど、それをチェック入れればOK)

"dog sleeping"だとこんな感じで出てくる。

無茶振りしてみたら、東京のJR路線図みたいなのがでてきた。すぐに使うかどうかはわからないけど、技術の進化的にはおもしろい。

今日のハンダテラピー、TD-4ボードのうちROM側に着手。

このICのシルク、向きを揃えたかったんだろうけど罠では。128個のダイオード、SMDだけど円筒形のなんだな。

例のXiaomiARGlassに老眼鏡をつけるアタッチメント、オリジナルだと本体にかちゃっとはめるように球形の頭部をバネで押し込めるパーツがあるんだけど、それを真似しようと、そのパーツをTaoBaoでさがしていた。最初はそもそも名前がわからなかったんだけど、英語だとプランジャー、中国語だと「柱塞」という。直径2mmなんて超小型のもある。

22/08/31, Wed

ThousanDIYさんのLED電球の分解記事をみていて、「フォトレジスタ」という部品があることをしった。最初はフォトトランジスタの書き間違い?かと思ったんだけど、photo resistorという部品がある。例えばこんなので、内部的にはフォトトランジスタそのものっぽい(つまり極性がある)。光で抵抗が変わる素子といえばCdSだけど、Cdが有害物質なのでCd-フリーな素子、という用途があるようだ。

CH552はUSBデバイスになれるのでHIDデバイスとしてキーボードもつくれるんだけど、Remap対応のFWを作っている方がいた。RemapはWebからキー割り当てを変更できるもので、マイコン側にそれ対応のFW(キーマトリクスを接続するピンなどの設定情報を含んだもの)を書き込んでおいて使う。こんど試してみよう。

TwitterTLで見つけた情報。180nm以下のテクノロジノードのチップ製造を提供しているファウンドリ、そこを利用している主なメーカと売上、の情報。これを見ると、どれだけ世界の半導体製造が台湾TSMCに依存しているか、という話。

iMakerbaseのMakerSpaceのレーザーカッターのレーザー管の水冷系のチューブをTaoBaoで買ってあったのをはめてみた。サイズは大丈夫そう。

文字通り「そんなもん買ってどうすんだよ」というものを買ってしまった。めちゃ音が大きくて、そっちで心臓止まるかと思ったw

おまけでネオン管がついてた。これに放電させて光らせればいいんかな。

22/09/01, Thu

先日のCUHKの陳先生からの、SEM向け電子線検出イメージセンサの研究を一緒にできる人がいたら紹介してほしい、という話、何人か日本の研究者にあたってみたら、ズバりの研究を企業を始めた、という人がいて、さらに共同研究はちょっと、ということだったので、そのことを陳先生に伝えておいた。まあ陳先生としては自分が研究に関わりたいというより、SEMで使えるよいものがほしい、というスタンスだから、これはこれで。

高須さんから中国国産CPUの龍芯が苦戦しているというニュースを教えてもらった。まあそうだよなあ。こういうところは、なんとなく今(というか少し前)の日本っぽい。

先日訪問したJLCPCBのSMTラインの写真がもらえた。こんな感じの広いフロアに99台マウンタがあって、その数倍、カートリッジ36個が載った「カート」がある。

昨日買ったTeslaCoil、金属棒に放電させるといいよ、と聞いたのでやってみた。たしかにぜんぜんピリピリしない。手に直接放電させたときに少しピリピリと感じるのは、静電気のパチパチと同じなんだそうだ。なるほど。

ちなみにBluetoothもついていて、スマホやPCからBluetoothスピーカとして接続することもできる。スーパーマリオを流してみたら、たしかにそれっぽい。へー。

ちいみに載っているBluetoothチップは、みんな大好きJieLiのものだった。ほんと、どこでも使われてるな。

昨日に続いて、TD-4キットのCPU側もはんだ付け。動作チェックは明日かな。

こっちは電気自動車(EV)がよく普及していて、深センだとタクシーと路線バスはぜんぶ、普通の自動車も半分以上なんだけど、ときどき電動ダンプもみかける。さすがにでかい。

夕方は、久しぶりにM5Stackに行って、HbridgeUNITの現状をデモ・説明してきた。全設計データは渡していたつもりだったんだけど、どうもうまく伝わっていなかったようだ。FWも含めて一式渡して、電源周りの修正などをしてもらうor自分の方でやることになった。最近、IoT展(延期になっちゃったけど)やそれ以外でけっこう忙しかったようなのもあるけど、「伝えたはず」はよくないな。最近、オフィスの方にもぜんぜん行ってなかったのもあって、「お互いわかってるはず」という過信があったんだろうな。やっぱまめな情報交換(face-to-faceならなおよし)はだいじだな。

22/09/02, Fri

このまえ買った自作CPUキット(TD-4)を動かしてみた。どんなときでも、はじめて電源を入れるとき(「火入れ」と呼ぶ)はドキドキもの。世界初のマイクロプロセッサi4004の設計者の嶋正利さんも、「電子立国日本の自叙伝」での「火入れ」について、とても怖い、と言われていた。そしていざ火入れをして、メチャクチャな動作(いわゆる暴走)をしていても、全く動かないよりはずっとマシで、とりあえず安心する、と言われていた。全く同じ心境。もちろんこっちは組み立てキットでちゃんとはんだ付けができてさえいたら動くはずだから、そのときの嶋さんの心境とは比べ物にならないけど、それでも火入れはドキドキ。

まずはメモリ(ROM)部分をつながずに電源ONしたら、LEDがいろいろ点滅を始めた。とりあえず「暴走」してるので、一安心。

で、TD-4の命令セットを見ながら、簡単なプログラムを書いてみた。

0 00110000 MOV A, 0x0
1 00000001 ADD A, 0x1
2 11110001 JMP 0x1

Aレジスタを1ずつ増やしていく、というだけのプログラム。動作させると、緑のLED(4ビット)が1ずつ増えている。実行中の命令メモリアドレスのところの青LEDが点灯したり、動作クロック周波数を変えたり手動で送れたりと、いろいろと芸が細かい。入出力ポートもあるので、もうちょっと遊んでみよう。TD-4でライントレースをしている人もいるようだ。

せっかくだからともう1台のほうもつくりはじめた。このROMのところのダイオード(128本)、テープからはずす→足を曲げる→挿す→はんだ付け→足を切る、のが、かったるすぎる・・・今日は32本でもうイヤになったw テープ外す前に足を曲げるほうがかな・・・毎日少しずつコツコツやるか。

定規をあててやると、まとめてきれいにまげられる。これでだいぶ捗る。

ダイオードの足のジャングルをかきわけながらはんだ付け。

ROMのダイオード、半分まで来た。

この场所吗って、IoTの題材として授業で紹介するのもアリだな。スマホ前提のライトIoT。

22/09/03, Sat

今日明日とロックダウンで、とりあえず家にいる。外から何かを呼びかける声が聞こえて、みてみたら、ドローンが「外出しないでー」と呼びかけていた。ほんとにやってるんだな。

今日明日はMakerFaireTokyoなので、TwitterのTL追ったりYouTubeLiveステージ配信をみたりしている。

会場はけっこう人がいるようだ。

スイッチサイエンスのブースで、先日M5Stack発売された(いまは売り切れ)ExtPortForCore2が展示されているよ、と教えてもらった。サインが入ってるやつだから、中国に残してあった10個のうちの2個が、他の製品といっしょに製品紹介パネルに載せてくれているんだな。

「2nm量産はこんなに困難、非現実的すぎて噴飯物の日本の半導体製造強化策」という湯之上さんの記事を見つけた。経産省は本気でこんなことを言っているんだろうか。政策立案があまりに独善的すぎないか?ブレインはいないのか?記事の最後の「野球少年に魔法をかけて大谷翔平に変身させることができたとしても、EUV無しには2nmの量産は有り得ない。そこのところを、経産省の西川課長はどのようにお考えですか?ぜひ、ご見解をおうかがいしたい。」のとおりだと思う。いくら気合があても燃料がなければゼロ戦は飛ばない。なお記事中、「日本のファブレス企業は70社とあるけど実際には5社くらいじゃないか」とあるけど、体感的にはそんなもんかなあと思う。つまり補助金(税金)を入れて製造工場をつくっても(誘致しても)、そこに製造を発注する側の日本企業が少なすぎるから、経産省が掲げている「日本企業のシェア向上」にはならない、というわけで、結局何が目的なんだっけ?という話に戻ってくる。ちなみに個人的には「日本の半導体産業の回復(という国策的な視点の数値目標)」には全く興味はなくて、日本の企業、という狭い視点にとどまらずに、もっと半導体の裾野が広がるほうが、大事、というか、みんな(製造工場もユーザも)がハッピーになるよなあ、とは思う。そして世界的な半導体のオープンソース化はその流れなわけで。

しかしこのあたりの半導体産業は、あまりに巨大すぎて、またあまりに国益と深く関係しすぎていて、純粋にScienceやEngineeringだけで語りきれない・理解しきれないのは、なんというか複雑な気分。物理学と原爆との関係、そして核拡散ほどではないにしても、通じるものはある。核兵器は「理論はあっても実際に作るのは相当困難だから、作るための技術の拡散をいかに止めるか、という国際政治の問題になった。先端半導体製造に必須のEUVも、それに似た状況になっているわけで。以前「科学大国アメリカは原爆投下によって生まれた―巨大プロジェクトで国を変えた男」という本を読んだことがあるんだけど、その本を読んだあとと似た感想のような気がする。なんというか、複雑な気持ちになる。

昨日動かした自作CPUのTD-4、メモリが16バイトしかないから、そんなに凝ったプログラムは無理そうなんだけど、ライントレースをしている方をみつけた。なるほど。

練習がてらに、掛け算のプログラムを書いてみた。

0x0 00110000 MOV A, 0x0
0x1 01100000 IN B
0x2 00000010 ADD A, 0x3
0x3 01011111 ADD B, 0xf
0x4 11100010 JZ 0x02
0x5 11110101 JMP 0x05

Aレジスタに、3×<INポートの値>が入るはず(「A←A+3&B←B-1」を<INポート>から読み込んだBの値の回数繰り返す。0xfを加える=1引く、のと等価)。月曜にでも動作させてみよう。

JLCPCBに頼んでいたXiaomiGlassに老眼鏡を固定するアタッチメントが届いた。2個頼んだのに4個(前回は1個頼んで2個来た)。オマケなんかな。これにプランジャーをはめる。

M5Stackで先日話を動かしてきたHbridgeUNIT、回路設計エンジニアのPeng氏から回路図があがってきた(AltimaDesignerの図面だったからゼロから描き直してくれたんだな・・・)電源周りの構成がけっこう変更になっていて、具体的には「モータ電源から+5Vをつくり、それをGroveの+5Vにつなぐ&そこからMCUの電源を作っている」という構成になっている。これについては「モータ電源からMCU電源を作るとノイズで誤作動しないか?」と「Groveの+5Vはホスト(Core)側からも供給されているから、電源の出力どうしを接続することになり問題にならないか?」の2点を問題点としてあげた。それをふまえて「モータ電源から+5Vをつくり、それが供給されていたらそれを、なければGroveから受ける+5Vを、モータ電源として使う(モータ電源を直接、もジャンパorDIP SWで切り替えられる)」「MCU電源はGroveから受ける+5Vから作る」という構成に変更してもらった。回路の話が通じる相手だと、議論もかみあう。

夜はオンラインイベント「M5Future」。MakerFaireTokyoにあわせて、M5Stackの新製品紹介と、それに関連するいくつかのプロジェクト紹介、という企画。ほんとはM5Stackオフィスに行って参加の予定だったんだけど、週末ロックダウンで在宅で。自分は「M5Stackでインターンをしてみた」として、一連のM5Stackでのインターン(製品開発)について。


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