Zabbix Templates for Mastodon
Mastodonインスタンスを監視するための、Zabbixテンプレート。 Redis/Sidekiqを監視します。
このガイドではZabbixのインストールについては説明しません。Zabbixについては他のガイドをご覧ください。
- Zabbixサーバは設定済みと仮定しています。Mastodonインスタンスと同一ホストである必要はありません
- Zabbixエージェントはインストール済みで、Zabbixサーバと連携済みと仮定しています。 - /etc/zabbix に設定ファイルが集約されていると仮定しています。
- Mastodonはインストール済みで、redisが動作しているホストと仮定しています。redis-cliは動作しているものとします。 - 複数サーバ構成になっている場合、redisが動作しているサーバを対象として作業してください。
このテンプレートでは、redis-cliの出力を分析します。そのためにまず、redis-cliを定期的に起動し、出力をファイルに保存します。 redis-cliは次のような情報を出力します。
# redis-cli info
# Server
redis_version:3.0.6
redis_git_sha1:00000000
redis_git_dirty:0
:
:
まず、/etc/zabbix/redisディレクトリを作成します。
# mkdir -p /etc/zabbix/redis
ここに、ファイルredis-latency.shを置き、実行ビットを立てます。
# chmod +x redis-latency.sh
次にcronを設定します。redis-cronを/etc/cron.dに設置します。
cronが正しく動作し始めると、/etc/zabbix/redisに2つのファイルredis-infoとredis-latencyが作成され、更新されるようになります。
# ls -l
total 12
-rw-r--r-- 1 root root 2056 Jun 6 13:04 redis-info
-rw-r--r-- 1 root root 2 Jun 6 13:04 redis-latency
-rwxr-xr-x 1 root root 207 May 6 17:37 redis-latency.sh
次に/etc/zabbix/zabbix_agentd.dディレクトリに、userparameter_redis.confを設置します。
このファイルはZabbixエージェントが上記のファイルを読み込んでパラメータをZabbixサーバに返すためのスクリプトを定義します。
最後に、ZabbixサーバでTemplate_App_Redis.xmlをインポートし、さらに対象サーバにTemplate App Redisを適用します。
これでRedisの各種パラメータが監視できるようになります。
Sidekiqは2つのテンプレート、StatusとProcessを使って監視します。まずStatusから説明します。
StatusはSidekiqの処理状態と、キューの状態を表すパラメータを監視します。Sidekiq::Statsをコールして得られる値を整理しています。
まずディレクトリ/etc/cron.dにsidekiq-cronを設置します。
cronは1分おきに、/var/tmp/sidekiq-infoファイルを作成し、更新するようになります。
次に/etc/zabbix/zabbix_agentd.dディレクトリにuserparameter_sidekiq.confを設置します。
このファイルはZabbixエージェントが上記のファイルを読み込んでパラメータをZabbixサーバに返すためのスクリプトを定義します。
最後にZabbixサーバでTemplate_App_Sidekiq_Status.xmlをインポートし、対象サーバにTemplate App Sidekiq Statusを適用します。
もし大規模Mastodonを運用していて、Sidekiqサーバが複数に分かれている場合、Sidekiq Statusは1台のサーバだけを対象にインストールしてください。
Sidekiq::StatsはすべてのSidekiqの状態を一括して返すので、1台のサーバに問い合わせるだけで十分間に合います。
Sidekiq Processはシンプルな監視テンプレートで、sidekiqプロセスが存在しているか否かをチェックします。
ZabbixサーバでTemplate_AppSidekiq_Process.xmlをインポートし、対象サーバにTemplate App Sidekiq Processを適用します。